外壁塗装は、費用がかさむため「まだ先でいいか」と後回しにされがちです。
そんな時に活用したいのが、国や自治体が提供する「外壁塗装の助成金制度」。
この記事では、難しい専門用語を避けながら、助成金制度の仕組みや活用法をやさしく解説していきます。
「助成金」とは?わかりやすく解説します
助成金とは、国や自治体が生活の質の向上や省エネ促進を目的として支給する、返済不要の支援金です。
とくに近年では、外壁塗装で「遮熱塗料」や「断熱塗料」などを使う省エネリフォームに対して支援されるケースが増えています。
「でも申請って難しそう…」
そう思う方も多いかもしれません。この記事では、そんな不安にも寄り添いながら、制度を正しく・無理なく活用するためのポイントをお伝えします。
こんな方は対象になるかも?
- 自宅を所有している(持ち家)
- 築10年以上経過している住宅に住んでいる
- 遮熱・断熱など省エネ対策に興味がある
- 税金(住民税・固定資産税など)を滞納していない
これらに該当する方は、助成金の対象になる可能性が十分にあります。
助成金を受け取るための基本ステップ
助成金の申請から受給までの流れを、4ステップで簡単にご紹介します。
STEP1:制度を調べる
まずはお住まいの市区町村のホームページで、「外壁塗装 助成金」や「リフォーム 補助金」などで検索しましょう。
多くの自治体が予算枠を設け、申請を受け付けています。
STEP2:見積もりを取る
制度によっては、施工業者が自治体の登録業者である必要があるなどの条件があります。
そのため、信頼できる業者に見積もりを依頼し、条件に合致しているか確認しましょう。
STEP3:申請は「工事前」に!
これは非常に重要です。
助成金は「工事着工前」に申請しなければ、支給されません。
「工事が終わってから申請しよう」では遅すぎます。
自治体は「この工事は本当に対象にふさわしいのか?」を事前に判断しているため、順番を守ることが絶対条件です。
STEP4:工事完了後に報告・支給
工事が終わったら、必要書類(完了写真・報告書など)を自治体へ提出します。
問題がなければ、数週間~数ヶ月後に助成金が振り込まれます。
【H2】申請で見落としがちな5つの注意点
注意点 | 内容 |
---|---|
✅ 工事前に申請すること | 着工後の申請は原則不可です。 |
✅ 税金の滞納がないこと | 住民税・固定資産税の滞納があると対象外になる場合があります。 |
✅ 登録業者を使うこと | 自治体指定・地元登録業者に限るケースもあります。 |
✅ 使用塗料が条件を満たすこと | 遮熱・断熱など、省エネ効果のある塗料を使用する必要があります。 |
✅ 同じ制度を以前に使っていないか | 制度によっては「一人一回限り」のものもあります。 |
東京都の事例:2025年度の助成制度
江戸川区:住宅リフォーム助成事業
- 対象:築20年以上の戸建て住宅
- 補助金額:上限10万円
- 条件:遮熱塗料や断熱塗料など、指定の省エネ工事を行うこと
- 注意点:予算上限あり。先着順なので早めの申請がおすすめです。
目黒区:高齢者世帯の住宅改修助成
- 対象:65歳以上が居住する世帯
- 補助金額:上限15万円
- 対象工事:断熱塗装、バリアフリー工事など
- 特徴:高齢者の住環境改善を目的とした支援。省エネ工事と重なる部分も多数。
※詳しくは各自治体のホームページをご確認をお願いいたします。
2025年のトレンド:国の支援と早期終了の傾向
今年度も、住宅の省エネ改修への支援が強化されています。
特に注目されているのが、国の「住宅省エネ2025キャンペーン」です。
- 対象:断熱材・外壁・屋根・窓リフォームなど
- 補助上限:最大200万円
- ポイント:自治体の助成金と併用できるケースあり
また、多くの自治体では、助成枠が夏前に終了してしまう傾向もあるため、早めの行動が非常に重要です。
知らないままだと、損をするかもしれません
外壁塗装の助成金は、「知っているかどうか」だけで大きな差が出ます。
今まさに検討している方も、「まだ先」と思っている方も、まずは自治体の制度を調べるところから始めましょう。
助成金は、生活費を大きく左右する味方になってくれるはずです。
あとがき:塗装は“見た目”だけじゃない。未来への備えです。
外壁塗装は「見た目をきれいにする工事」と思われがちですが、住まいの劣化を防ぐ防御策でもあります。
そしてそれを後押ししてくれるのが、こうした助成金制度。
自分の家は自分で守る。その一歩を、今日から始めてみませんか?