2023年の夏は多くの花火大会では4年ぶりの通常開催として行われる一方でこれまでとは異なる変化が見られました。
テーマパークやイベントなどにも「一部有料化」や「高額化」の動きが急速に広がりを見せている。
イベントの有料化メリットは警備面にも貢献
無料イベントの有料化は収益確保に大きく貢献しているが、それ以外にも観覧者の位置や人数を事前に把握しやすいことから警備面でも有効といった側面があり、有料席の導入や拡充が相次ぐ要因となっている。
ただし、このような有料化の流れはコロナ以前からも賛成する声が多くありました。
全国の主要な106の花火大会で全国2016人を対象に行ったアンケート調査では花火大会の有料席を「購入したことがある」と回答した割合は15%であった、ただ「購入したことはないが検討したい」と答えた人の割合は21%を占め全体で3割超の利用者に有料席のニーズがあった。
有料席の導入が各地で広がる
例年23万人の見物客が訪れる群馬県のいせさき花火大会で伊勢崎市はこれまで無料で開放していた広場での観覧を今年初めて有料化とした。
1席あたりはおよそ4000円で「お金を出してでも快適に見たい」という人と「そんなにお金は出せないよ」という人と賛否は分かれているようです。
今年の最高金額は神奈川県の”小田原酒匂川花火大会”で販売された”Sタイプ/ベッド席”の30万円です(大人2名)
このように規模が大きな花火大会では「ゆっくりみたい」という観覧客が増えていると見られ有料席の導入や値上げの動きはさらに広がると予想されます。
また、青森のねぶた祭では100万円のプレミアム観覧席が登場したり、徳島の阿波踊りでも20万円のVIP席が登場しています。
北九州市のわっしょい百万夏まつりの花火大会
私の地元で行われている”わっしょい百万夏まつり”ですが、ミクニワールドスタジアムというサッカースタジアムを利用して約18,000発の花火が、アーティストのB‘zの曲に合わせて打ち上げられ、音と光と衝撃波で夏の夜空を彩ります。
花火会場はゆっくり花火を楽しめるように全席指定で、とくに目玉となるスターマインは海上に台船を並べ、約100mを横一直線に打ち上げる大迫力の花火です。
有料席の最高価格はグッズ付の16,000円チケットです、花火の観覧席としては高額に思え、私のような庶民にはなかなか手を出しにくいチケットとなっています。
まとめ
夏の夜空を彩るきれいな花火ですが、近年は経営事情が厳しいようです、前述したように高額な有料席を購入してくれている人がいるからこれらの花火大会の運営が維持できているということを強く感じました。「購入者さんありがとう!」
私はこられのような有料化の動きには残念な思いがしていましたが、こうなっていなければ花火大会やお祭りは消滅していたのかもしれません。有料席チケットを購入できるようにしっかり働こうと思いました。