「外壁にひびが入ってる…」そんなとき、まず思うのは「ヤバいかも?」という不安。でも、どうしてヒビが入ったのか、ちゃんと理解している人は意外と少ないものです。
この記事では、外壁がひび割れる3つの意外な原因と、その注意点・予防策を、専門的すぎずにわかりやすく解説していきます。
読んでおくことで、「ひび割れ=今すぐ塗装が必要かも?」という意識が高まり、無駄な修繕費を防ぐことにもつながります。
1. 気温差による“伸び縮み疲労”
家の外壁は、気温の変化に合わせて毎日わずかに膨張と収縮を繰り返しています。
特に昼と夜の寒暖差が激しい地域では、外壁の“ストレッチ疲れ”が蓄積されて、やがてひび割れに。
たとえば、金属や木材などの建材が暑い日は伸び、寒い日は縮む。この動きが塗膜やモルタルにダメージを与えるんです。
■ 注意すべきサイン
- 築10年以上が経過している
- モルタル壁やALC外壁を使用している
■ 予防策
- 弾性塗料(伸縮性がある塗料)を使うことで、ひび割れへの追従性がアップ
- 断熱塗料で寒暖差の影響を緩和
2. 地震・交通振動・地盤沈下などの「揺れ」
ひび割れの原因は、大きな地震だけではありません。
実は日常的に受けている微細な振動——例えば、近くを走る電車・トラック・工場の稼働音なども、外壁に少しずつダメージを蓄積させていきます。
一見小さな揺れでも、10年・20年と積み重なれば、大きなヒビや構造のゆがみにつながることも。特に地盤がゆるい地域では、その影響が顕著です。
■ 注意すべきサイン
- 線路や幹線道路が近くにある
- 地震のたびに小さなヒビが増えている
- 家の一部分だけヒビが集中している
■ 予防策
- 建物全体の定期診断を受ける
- 構造用シーリング材で補強・補修
3. 塗装の寿命と紫外線による劣化
外壁塗装には「寿命」があります。塗料の種類にもよりますが、だいたい8〜15年で劣化が進み、保護機能が失われます。
その中でも特に厄介なのが紫外線の影響。太陽光に含まれるUVが塗膜をジワジワと破壊していき、表面にチョーキング現象(粉をふく現象)や小さなひび割れが現れ始めます。
この段階でメンテナンスすれば比較的軽い補修で済みますが、放っておくと防水機能が切れて、下地まで浸水する可能性が出てきます。
■ 注意すべきサイン
- 前回の塗装から10年以上経っている
- 手で触ると白い粉がつく(チョーキング)
- 南側・西側の壁が特に劣化している
■ 予防策
- 耐候性の高いシリコン塗料・フッ素塗料を選ぶ
- 紫外線の強い地域では、遮熱塗料やUVカット塗料が効果的
まとめ:ひび割れのサインは家からの“声”
外壁のひび割れは、単なる老朽化ではなく「家が発するSOSサイン」です。
気温差、地震、振動、紫外線——どれも自然現象だからこそ、防ぐことは難しい。
でも、早めに気づいて対処すれば、家の寿命は大きく延ばすことができます。
「まだ大丈夫」と放っておくより、まずは現状を知ることが大切です。

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